ベース

Nux Mighty Pluyg MP-2

ライブハウスなどに出演する場合、アマチュアではワンマンなどということはなく対バンがほとんどだろう。

そのような場合、楽屋を他のバンドと共有することになる。楽屋がないライブハウスでは、観客と同じスペースを共有有することもある。

出番が来るまで待機している間もギターやベースを練習したいと思っても、ざわざわした状況では思うように練習できない。

そんな場合、ギターやベースのジャックに直接差し込むヘッドフォンアンプが重宝する。

以前は
VOXのAC-30という製品を使っていたが、電池の交換が面倒な点を除けば特別な不満もなかった。

しかし、昨年から電池式でなく充電式の
Nux Mighty Plug MP-2を使っている。価格的にはAC-30の倍以上する感じだが、スマートフォン用のアプリを使って多彩な音作りができるマルチエフェクタ、アンプシミュレータでもあり、とにかく使っていて楽しい。不満をあえて言えば、新たにIRを読み込めないのが残念だ。この製品には、IRもエフェクトもさらに充実し、IPの読み込みにも対応するNux Mighty Plug Pro (MP-3)という後継製品もあるが、イヤフォンで練習したいだけならMP-2で十分だろう。

CJB-60s/FLのアクティブ化はやめておく

先日ここに書いたCJB-60s/FLをアクティブ化する変則アイデアだが、やめておくことにした。

まずBehringerのBDI21で十分に満足できる音が出るので、本体のアクティブ化は面白いのは確かだが、必須ではない。また本体をアクティブ化すると電池切れで音が出ないという弱点を持つことになるからだ。


でも、興味を持つ人がいるかも知れないので、ボツにした変則アイデアについて書いておこう。変則アイデアと言ってもいたって単純で、Compact Bassシリーズのアクティブ版である
CJB-70s ASH/Activeを買って、そのネックを手元のフレットレスのネックと交換するだけだ。これでアクティブ回路で本体がアッシュのフレットレスのCompact Bassが出来上がる。CJB-70sのネックの方は、パッシブのCompact Bassとして今後も使えるし無駄がないというわけだ。

Compact Bass CJB-60s/FLを手に入れる

ショートスケールのベースで自分のフィーリングにマッチするものを探していて、イケベ楽器オリジナルのCompact Bassなるものを見つけた。


以前からなんとなく知っていたが、スケールが70cm強程度とショートスケールよりも短い子供用という認識だった。

ところが2016年初頭にリニューアルしたということで製品ページを見てみると、スケールが75cmになったようだ。ショートスケールベースの代表的製品であるFender Mustang Bassが76.2cmということで、ほぼショートスケールになったと言える。念のためにイケベ楽器にリニューアルでどこが変わったのか確認したところ、スケールが長くなり、ヘッドにCompact Bassのロゴが入ったそうだ。

高いものでもないし、すぐに買って試してもよかったのだが、Mustangより1.2cm短いスケールではオクターブピッチに不安があって決心がつかなかった。

で、悩んでいる内にネットで中古の
CJB-60s/FLが売りに出ているのを見つけた。Compact Bassにはバリエーションが幾つかあるが、これは60年代Jazz BassをモチーフにしたCJB-60sのフレットレスタイプだ。ちょうどフレットレスも探していたのでこれ幸いと購入させてもらった。

まず、音はJazz Bassぽい音がする。特に1弦と2弦は文句がない。3弦は少しパンチがないが許容範囲だと思う。問題は4弦で、スラップしたり指で引っ掛けるように弾いた時は許容範囲のように思うが、普通に弾くと芯がなく弱々しい感じになってしまう。特にサステインが全然ないので気持ちよく弾けない。

これがスケールの短さからくるテンションの弱さに起因するのか、ピックアップの特性なのか、ボディがポプラという軽い材質だからなのか、はたまたブリッジやナットの材質が原因なのか分からないが、この弱々しさには耐えられない。

大雑把に言うならば、1弦と2弦は「Jazz Bassだね」と思うが、4弦が鳴ると「どこのベースですか」という感じだ。

とは言え、手の小さい自分にはちょうど良いスケールだし、弦のテンションも十分あるように思うし、不安だったオクターブピッチも問題ない範囲に調整できるし(ペグがもっとしっかりしたものなら、調整もさらにやりやすいだろう)、気になるのは4弦だけなのだ。

そこでアクティブ化してベースをブーストしたら良いのではないかと思ったが、アクティブ回路の値段が本体を上回る可能性があるわけで本末転倒だろう。

だが、このまま転売するのも惜しい。それくらいに気に入ったベースなのだ。

ふと思いついたのが、アクティブ回路を仕込むのでなく、外部プリアンプで弱点を補えるのではないかということだ。ベース用外部プリアンプについては全くと言って良いほど知識がないが、それでもサンズという名前をよく聞くので、とにかくサンズのプリアンプがどんなものか調べてみると、SamsAmp Bass Driver DI V2というのが正式名称らしい。


しかし値段が3万円前後するのでは、ベース本体の定価より1万円以上も高くて検討に値しない。

どうしたものかと考えていると、こうしたメジャー製品の常として安価な対抗製品がありました。BehringerのBDI21というものだ。


しかも値段は3,000円前後らしい。仮にプリアンプとして使えなくても、DIとして使えるから買って損にはならないだろう。これは試すしかないとすぐに注文して使ってみると、自分が考えるところの音に非常に近い音まで調整ができる。自由自在に調整できるわけではないので、万人が満足するとも思えないが、CJB-60s/FLの弱点を補うには十分だ。特に全体にサステインが出て気持ちよく弾けるようになった。

こうしてBDI21を介して出た音を聴いて、定価が2万円を切るベースだと思う人はいないと思う。

外部プリアンプを使えば満足いく音になるわけだから、このままBDI21と組み合わせて使えば良い話ではあるが、こうなると本体をアクティブ化してみたいという欲求に抗うのが難しくなってきた。

色々と考えた結果、CJB-60s/FLをアクティブ化する変則アイデアを思いついた。まだ思いついただけで実現可能なのか、可能だとしても効果があるのかは分からない。ぜひとも近日中に挑戦してみたいと思う。