The Beatles Box Setを買うべきなのか

iTunes Storeで、The Beatle Box Seticonが発売になった。

すでにあちこちに書かれている話題なので、詳細は省くが、この23,000円のセットを買うべきか、買わざるべきか、悩んでいる往年のビートルズファンは、私だけではあるまい。

一番の悩みの種は、音源のほとんどをすで持っている、と言うことだ。確かに、家にあるCDは古いものなので、最新のリマスター版とは音も違うだろうから、別音源と考えても良いのだが、すでに持っているものをもう一度買うと言うのは、正しい購買行動なのか、何となく疑問がある。

ビートルズファンを名乗るなら、疑いもなく、即座に買うべきだ、という意見もありそうだし、確かに、悩んでいるくらいなら、とっとと買ってしまえ、と自分でも思う。

多分、一番のネックは、今回の音源の音質にあるのだと思う。我々のようなビニール盤世代には、CDでも音が劣化していると思うのに、さらにたかだか256kbpsの音源で満足していいのか、という思いが、心のどこかに常につきまっているのだ。

実際のところ、最近は、もっぱらiPhoneやらiPodやらで音楽を聴いていて、音質についても不満を持ったことはない。時々、もっといい音質の音源で音楽に浸りたい、と思うことがあるが、ビニール盤を取り出して、静電気を除去するスプレーを吹きかけ、盤面をふいて、針を落とす、という一連の儀式は、もう億劫だと感じてしまうのだ。かと言って、CDで聴くなら、iPodでいいや、となってしまう。

ちなみに、ビニール盤とCD、そしてCDと高音質MP3を、本当に聞き分けられるのか、いや聞き分けられるはずがないという議論があるが、自分は、自信を持って「まだ」聞き分けられると言える。加齢と共に聴力は落ちるから、いつか聞き分けられなくなると思うが、聞き分けられる内は、こだわりたいと思うのが人情だろう。

まぁ、いずれは、iTunes Storeの音源の多くが、CD相当の品質にアップグレードされると思うから、The Beatles Box Setも、今買って楽しみ、その時に有償でアップグレードしてもう一度楽しめば良いんだろうけど。

電子書籍・コミックサミットin秋葉原

11月12日と13日に、秋葉原で開催された電子書籍・コミックサミットin秋葉原に行った。

どちらかと言えば、業界側のサミットなので、全体として保守的なムードの中にあったと思うが、12日の集英社専務取締役による「デジタルコミックの海外展開」は、ちょっと面白かった。

集英社が進める日本の漫画コンテンツを一カ所に集めたジェイマンガというポータル構想と、社内で開発中の漫画のデジタルコンテンツを作成するためのソフトウェア(名称は失念)は、なかなか積極的で好感が持てる。

残念なのは、日本の週刊漫画雑誌(少年ジャンプのことだろう)の発売日と同時に、翻訳されたデジタル版を海外で発売するという構想には、日本でのデジタル版発売の予定がないと言うことだ。

翻訳したものをデジタル販売できるなら、当然、日本語のオリジナル版もデジタル販売できるはずだが、あえてしないということは、世界展開と言っても、まず海外の海賊版対策、という対症療法的な発想だと思われる。

300万部売れている雑誌で、あえて今から冒険する必要はないということだろうが、「惜しいなぁ」と思ったのは私だけではあるまい。

Twitterで外国語の勉強

Twitterへの外国語の投稿をフォローして、その外国語を勉強する、というのは、全然目新しいアイデアではないと思うんだけど、最近自分でやり始めて、その効果を自ら確認した。

私は、日本語以外は、英語しか読み書きできないが、お客さんには、フランス人とかドイツ人、まれにフィリピン人とか中国人とかもいる。どんな場合も英語で事足りるんだけど、それぞれの現地の言葉でやり取りできたら楽しいだろうな、とも思う。

特にフランスのお客さんには、10年以上の長い付き合いの人もいて、フランス語でやり取りしてみたいなぁ、との思いが年々強くなっている。

実際、フランス語を勉強するための教材を買ってみたり、フランス語のオンラインラジオを聴いてみたり、色々な方法で何度かトライしているが、挨拶レベルから全然進歩していない。元々、勉強と言うものが嫌いなんだから、当たり前なのだ。

で、Twitterである。フランス語は読めないから、これまでフランス人の投稿をフォローしたこともなかったが、先日、子供の頃からファンだった
ミッシェル・ポルナレフTwitterアカウントを知って、何の気なしにフォローを始めた。

当初、彼は米国に住んでいるんだし、英語で投稿して来るんだろう、という漠然とした期待があったが、実際にはすべてフランス語の投稿であった。

面白いのは、もともとフランス映画が好きだし、ポルナレフに限らず、フレンチポップスなどもよく聴いていたため、単語には、見覚え(聞き覚え?)があるものが多い。その上、字数制限があるTwitterの特長だと思うが、文章が簡潔で単純だ。

それで、オンラインのフランス語辞書を数回引くと、何となく書かれていることの意味が分かる。1回の投稿を読むのにかかる時間は、普通は数分、長くてもせいぜい10分だろう。

投稿も頻繁にして来るわけではないので、まったく苦にならない。

個人の投稿を読んでいると、書かれている内容が偏るから、語学の勉強と言う意味では、今ひとつかも知れないが、とっかかりとしては、良い感じがする。

そう思うと、例えば、フランス映画の情報を投稿しているアカウントをフォローするとか、自分の興味がある投稿を見つけ出しさえできれば、案外と自分なりの効果的な勉強法が確立できるかも知れない。まぁ、読めない言語だからして、目的にばっちり合いそうな投稿を自力で見つけるのが、簡単ではないんだけれども。

Microsoft Office 2011 for Mac

Microsoft Office 2011 for Macをインストールして見た。当初、すべてのOffice 2011にOutlookが付いてくると思っていたので、AmazonでMicrosoft Office for Mac Home and Student 2011をカートに入れていたが、念のため、Microsoftのホームページで調べたら、OutlookはMicrosoft Office for Mac Home and Business 2011にしか付いていないことが分かり、慌てて製品を変更してことなきを得た。ちなみに1パック以外に、2台にインストールできる2パックと言う製品もある。

まだ2日しか使っていないので、評価もできないのだが、とにかく起動が速くなったのが嬉しい。私がメインで使っている表計算ソフトは、
Mariner Calcだが、Excelの起動がこれだけ速くなると、移行しても良いかな、とちょっと悩んだりする。

ネット上では、賛否両論あるインタフェースの変更/改良だが、Office 2008より良くなっていることは確かだ。まだまだ使いにくいが、環境設定の項目など以前より分かり易くなっており、ほとんどの人の許容範囲に入って来たと思う。

安い製品ではないので、誰にでもお勧めとはいかないが、Office 2008のユーザなら、起動の高速化だけでもアップグレードする価値はあるだろう。