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クラウドストレージ同期せずマウントするCloudMounter

最近はDropboxのようなクラウドストレージを利用せずには、もう仕事ができない状態になっている。自分の場合はプレゼンテーションをGoogle Drive上で編集及び管理しているので、Google Driveも必須と言える。

こうしたクラウドストレージは便利だが、何も設定しないとクラウドストレージ上のデータをローカルのディスクにもコピーして同期してしまう。つまりDropboxの容量が1TBあって、そのほとんどを使用すると、ローカルディスク上でも1TBの容量が消費されてしまう。

クラウドストレージに起動ディスク上のファイルをアーカイブとして退避させて起動ディスク上の空き容量を増やしたい場合は、そのデータはクラウドストレージ上だけに保持し、ローカルディスクには同期しないように設定しなければならない。

その場合、今度はそのファイルが必要な時に、ウェブブラウザ上でクラウドストレージにログインして該当ファイルをダウンロードすることになるのだが、それが面倒だ。

クラウドストレージをローカルディスクのようにマウントできないものかと思っているなら、まさにその目的で開発された
CloudMounterというユーティリティがある。DropboxやGoogle Driveだけでなく、Microsoft OneDriveやFTP、WebDAVなど多様なクラウドストレージに対応している。

多分、現在では同種のソフトウェアも他にあるだろうが、CloudMounterが出た当初は他に競合製品はなかったと思う。

とはいえ、当初のCloudMounterは接続が不安定で、数分おきに切断されて実用的ではなかった。CloudMounterでマウントしたクラウドストレージ上のファイルを直接編集していて、途中で切断されて編集のやり直しを余儀なくされたことも何度となくある。それでもマウントできる利便性はあって、我慢しながら使ったものだ。

現在のバージョン3.xでは改良が進み、大きなファイルをコピーしたり移動させていると切断されることがあるが、普通に使っていれば数日マウントし続けても切断されなくなった。

CloudMounterが実用的になったことで、最近ではDSDファイルやWAVファイルのような大きなオーディオファイルはDropboxにアーカイブしておいて、必要に応じてローカルメディアにコピーしている。

自分の場合、ハイレゾ音源はハイレゾ対応プレイヤでしか聴かないので、CloudMounterを使ってマウントしたDropboxからプレイヤ用のmicroSDに直接コピーすることでローカルディスクにハイレゾファイルを保管する必要がなくなった。

注意しなければならないのは、あたかもローカルディスクのようにマウントしているとはいえ、それはあくまでインターネット上のストレージであり、データの閲覧はもちろん、ファイルのコピーや移動はネットワークを介して行われるということだ。つまり通常の何倍も時間がかかる。場合によっては、変更や操作が反映するまでしばらく待たされることになる。

そこが我慢できさえすれば、CloudMounterは非常に有意義に使えるユーティリティといえる。