携帯電話

Galaxy S II

AUのIS-03がAndoroid 2.1の試験以外で使い道もないので、SamsungのGalaxy S IIなるスマートフォンに機種変更してみた。

なぜ、一年も前の機種にしたかと言うと、まずAndroid 2.3の試験用機が必要だったのと(Android 2.3のスマートフォンは、Docomoのを持っているんだけど、車に積みっぱなしなので)、すこし画面が大きい機種が欲しかったということがある。

Android 2.3で画面が4.7インチ以上というと、多分、他にも選択肢はあるんだろうけど、Galaxy S IIには、ワンセグとかオサイフとかの、私が使わない機能が搭載されていないのが気に入った。

あと、処理能力が案外高くて、動作はきびきびしている(一部タッチの反応が遅いが、誤操作を避けるためだろうから仕方ない)。インタフェース設計は、今ひとつだが、どうせなれるから、気にしないことにしている。

で、Androidの試験機だから、本当は画面サイズも小さい方が試験には有利なんだけど、なぜに大きめの画面にしたかと言うと、AUがこの春から始めるブックパスというサービスを使ってみたかったからだ。

ブックパスというのは、月額590円で電子書籍が読み放題というサービスだ(スマートパスに入っていないと利用できないので、合計では月額980円になる)。

ブックパスのカタログを見ると、まだまだ全然充実していないんだけど、漫画の中にずっと読みたくて探していた「鉄腕アトム別巻」があるのだ(余談だが、この作品は、iOSでも電子書籍として読むことができるが、読み放題ではない。しかし、私は、性格的にシリーズ物の1部だけ買うのを好まないので、買うとなるとアトム全巻を揃えることになり、それは、それでまた結構な出費になるので躊躇していたものだ)。

それ以外にも、手塚治虫の漫画がかなりあるので、これを順番に呼んでいくだけでも、数ヶ月は楽しめそうだ。で、漫画を読むなら少しでも大きな画面のが良いな、という判断である。

漫画について言えば、単行本が常時書店においてあるような新作はともかく、事実上、絶版に近い旧作は、電子書籍にするのが最も合理的なはずだ。

まだ正式にサービスインしていなくて、現時点では、スマートパス利用者向けの無料サービスとなっている。春になって、正式に始まってからの、カタログも充実に期待しておこう。現状のブックパスアプリのインタフェースも、何かへなちょこな感じなので、カタログの充実と共に春までに改良されるとよいな。

Androidとワンセグ

ここでは、何度か、iPhone 4があるから手元のAndroidの使い道がないということを書いたが、昨日、今後のAndroid携帯の使い方に一つの方向性が見いだせた(というほど、すごい話ではないが)。

ワンセグである。私の車には、カーナビが付いているが、テレビがアナログだ。2001年の製品だと思うのでナビの内容も古いが、普段からナビは大体の方向が分かれば良いと思っているので、そんなに困らない。しかし、テレビは、この7月24日から観られなくなる。

新しいナビを買うつもりだったが、ふと気付くと、Android携帯が2台もあるじゃないか。少なくともテレビに関しては、運転しながら画面を見ているわけではないので、音さえ聴ければいいわけで、ワンセグで十分だろう。

これで、AUかDocomoのAndroidのいずれかは、車内に常備することになりそうだ。使い道が見つかってよかった。

アナログナビの代わりに携帯電話のワンセグを使うってのは、思いついてみると、合理的で、ひどく当たり前の解決策だから、多分、みんな考えていることなんだと思うが、個人的には、何か、凄いことを発見したような気分になったので、ここに書いておくことにした。

まぁ、iPhoneにワンセグが搭載されていたら、悩みもしなかったんだろうけど。

Aquos Phone SH-12c

試験用のAndroid携帯電話として、DocomoのAquos Phone SH-12cを入手した。

SH-12cは、持った感じも悪くないし、本体の質感も、そこそこ高級感がある。

あくまで試験用なので、せっせと使う予定はないのだが、とりあえず、3Dカメラとして持ち歩いて見ようかな、とは思っている。

カメラについては、まだそんなに試験していないのだが、かなりよいように思われる。少なくとも、接写しても、IS-03のような完全にフォーカスしない写真にはならない。IS-03では、名刺を撮影してもぼけてしまうから、ビジネス用途で使い物にならないが、SH-12cでは、名刺も鮮明に撮れる位の接写能力がある。

私は、そこら辺で見かけた花とか虫とかを、メモのように撮影することが多いので、接写が大事なのだ。

また、ここで、何度か書いたが、私のiPhone 4には、空き容量が少ないので、ミュージックが保存できない状態だ。そこで、AUのIS-03をiPodのように使っているのだが、SH-12cにもEltima SyncMateiconを使って、iTunesライブラリが同期できたので、今後は、SH-12cをミュージックプレイヤ兼3Dカメラとして持ち歩いても良い。

音の方は、非常に地味な感じで、FMラジオみたいな音がする。良くもないが、悪くもないと言う感じだろうか。こう書くと、今ひとつのように思われるかもしれないが、この地味な音作りと言うのは、案外と長時間の利用で耳が疲れなくて、よい面もある。

なお、SH-12cでは、Eltme SyncMateで、問題なく住所録などが同期できた。IS-03では、これがうまくいかなかったので、結構うれしい。

あと、SH-12cにインストールされているEvernoteを起動したら、無料で1年間プレミアムアカウントを利用できるとの通知があった。

特に、SH-12cに限らず、携帯電話をデジカメの代わりに使うとなると、撮影した写真をどうやってパソコンに移動させるか、というのが問題になるが、Evernoteに貼付けておくだけで、パソコン側からも利用できるようになるので便利この上ない。プレミアムアカウントなら、月に1GBまでアップロードできるので(無料アカウントでは60MBまで)、写真もどんどんノートに貼付けて同期できる。

実は、iPhone 4の写真をパソコン側に簡単に移す方法としてEvernoteを使うために、プレミアムアカウントを購入しようと思っていたので、これはラッキーだった。

不満が全くないわけではなくて、やはりAndroidの常として、バッテリの減りは異常に早い。そして、一度バッテリが切れてしまうと、付属のUSBケーブルでパソコンにつないでも充電されないようだ(取扱説明書には、パソコン側にUSBドライバがインストールしてあると充電できるみたいに書いてあるけど、それってWindowsのことで、Macは対象外でしょ)。以前のFOMA用AC電源を探し出さないといけないのかな?面倒だなぁ。100円ショップで売っている、FOMA充電できるUSBケーブルを試してみようかな。

IS-03対iPhone 4

さて、IS-03のが、ミュージック再生時の音がiPhone 4より聴きやすい、といったことを書いたら、本当にそんなに違いがあるのか、と何人かの方から訊かれたので、とりあえず、再度確認してみた。

本来なら、それぞれを直結させたパソコンで録音し、波形を調べて、周波数成分の分布とか見れば、どんな特性の違いがあるのかはっきりするのだろうが、今、そこまでやる時間がないので、耳で聴いて判断した。当然、主観に基づくもので、科学的な根拠はない。

で、聴き比べてみると、iPhoneの方が各楽器の音やボーカルははっきりしているようだ。しかし、それが何となく角が立ちすぎた状態、機械的と言うか人工的な感じにつながっている。

一方、IS-03は、もう少し柔らかい音で、倍音もiPhone 4より多いように思う。ただし、同時にホワイトノイズっぽい音もIS-03のが多い。iPhone 4に比べて、よりナチュラルと言えば、良いだろうか。

と言うわけで、違いはある。個人的には、IS-03の方が好みだが、音が柔らかい反面、詳細が曖昧な点もあって、すかっとした曲では物足りない気もする。

ちなみに、以前も書いたが、私は、Eltima SyncMateiconというソフトのExpert版(有料)を使ってiTunesからライブラリをIS-03に自動コピーしている。これにより、携帯ミュージックプレイヤとしてのIS-03は、iPhone 4に遜色ない使い心地を実現している。ただしデフォルトのコンテンツプレイヤは、機能が貧弱なので、Android Marketで多機能ミュージックプレイヤを探した方が良いかも知れない。

AndroidでiTunesライブラリを聴く

私の携帯電話は、iPhone 4だが、以前もここに書いた通り、Android(IS-03)も持っている(フィーチャフォンも使っている)。

しかし、このAndroidは、試験用で、ほとんど使っていない。

でも、もったいないので、何かに使えないかなぁ、と普段から思っていた。

最初に思いついたのが、iTunesライブラリをコピーして、iPhone 4を使っている時でも、音楽やPodcastが聴けたら、まぁ、iPod的に使えて便利かな、ということだった。iPhone 4があるんだから、iPod Appで聴けばいいじゃん、と思うだろうが、実は、ダウンロードしているAppが多すぎて、空き容量が不足気味で、音楽やPodcastのほとんどをiPhone 4にコピーできないという事情があるのだ。

Androidは、microSDカードにコピーされたほとんどのオーディオファイルを再生できるので、技術的に問題はないが、いちいちiTunesライブラリ内のファイルをMac側でコピーするのも面倒くさい。何か自動でできる方法はないかな、と思っていたら、そんなソフトがありました。

Eltima SyncMateiconというソフトで、有料のExpert版であれば、iTunesからライブラリをAndroidに自動コピーできるのだ。

キモは、WiFiネットワークに接続しているAndroidを登録できることで、登録したAndroidがネットワークに接続していれば、あらかじめ指定しておいたプレイリストを自動でコピーしてくれるので、最初の設定以外に手間がいっさいない。

スマートプレイリストを作っておいて指定すれば、新しいPodcastを毎日コピーするということも可能になる。

Androidを登録するために、Android端末のIPアドレスを調べなくちゃいけないとか、ちょっと戸惑うが、Androidには、自身のIPアドレスを表示するAppもいっぱいあるので、そんなAppを1つダウンロードしておけば問題ない。

AndroidをiPod的に使いたい、という向きには、ぜひお勧めしたい。なお、残念ながら、SyncMateにWindows版はないようだ。

IS03補足の補足

前回、IS03をデジカメの代わりに使うのを諦めた理由の一つに「マクロがないこと」と書いたのですが、ちょっと正確ではありませんでした。接写モードはあるんです。

しかし、画質的に使い物にならない、というか、やはり携帯電話のカメラだな、というレベルで、胸を張って「マクロ機能があります」とは言えないレベルです。花とか虫とかの撮影に使いたいと思ったら、ガッカリするでしょう。

画質が悪いと言っても、ぼけぼけになったりするわけではなく、一応被写体はちゃんと写るので、IS03しか持っていなかったら、名刺やカードのような小さな文字とか、接写ができて重宝する場面はあると思います。

つまり「デジカメの代わりに使えるほどのマクロではない」ということですね。

IS03補足

前回、IS03をデジカメの代わりに使えるかも、と書いたが、私の用途では、やはり駄目そうだ。

理由は、光学ズームがないのとマクロがないことだ。光学ズームについては、デジタルズームでも我慢できないことはないが、接写を多用する身としてはマクロがないのが痛い。特に、接写では、ズームしつつ近接で焦点を合わせるという技があるが、これが使えないのでは、デジカメとして持ち歩くことは断念せざるを得ない。

ブログ用とか、メールで家族や友達に送るような記念写真、あるいは記録写真的な使い方をするなら、IS03をデジカメとして使うのは、多いにあり得ると思うので、念のため。

AU Sharp IS03(とiPhone 4)

開発中のソフトウェアのためにAUのIS03を入手した。

ここで何度も書いているように、私は、iPhone 4を使っているので、このIS03を常用する予定はないのだが、仕事なので仕方ない。

で、IS03をしばらく使ってみて、Androidというのも、案外と楽しいものだ、という気がして来た。

IS03の本体パッケージングを見ると、iPhone 4ほどの完成度はない。確認したわけではないが、中国の携帯電話ケースのメーカの資料を調べると、そっくりな汎用ケースが出ているので、一から設計したものだとしても、凡庸なデザインと言わざるを得ないだろう(中国のことだから、Sharpのデザインを真似て、そっくりな汎用ケースが製造販売されている可能性もあるので、念のため)。

いずれにしろ、高級感と言う点では、ピカピカの金属とピアノブラックを合わせた秀逸なデザインのiPhone 4に見劣りすることは確実だ。

ただしIS03は、他の標準的なAndroid携帯より薄いし、背面が少し丸みを帯びた形状は、非常に持ち易い。その軽さと相まって、女性には喜ばれそうだ。

OSとしてのAndroidについては、AppleのiOSに一歩も二歩も及ばない点があるが、これまでの標準的な携帯電話から乗り換えた場合、十分に先進性を味わえる出来と言える。むしろ、iOSほどの未来感がなく、どちらかというとWindowsやUNIXの延長上のような動作と操作感のため、標準的な携帯電話ユーザに取って、iPhoneよりとっつき易いかもしれない。

日本におけるAndroidの弱点である、ゴチャゴチャして使いにくい上に、日本のAppが少ない、GoogleのAndroidマーケットのことを考えると、まだ内容的に充実していないがAU独自のAppマーケットが用意されているのは嬉しい。

電子書籍、音楽、動画などのコンテンツを楽しめるSharpのGalapagos Squareについては、自前なのか第三者製なのか、素性がよく分からないプレイヤのインストールを強要されるなど、使い勝手は良くない(開発元のホームページを開くオプションがあるようだが、わざわざ見に行く人などいるのだろうか。私も即刻インストールをキャンセルし、Galapagosの機能もコンテンツも未だ使っていない)。

業界のGalapagosに寄せる期待は高いようだが、このままでは、マイナーな存在に甘んじそうな気がする。コンテンツの閲覧や再生が、Androidと有機的に連動するようになれば、電子書籍のオンラインストアとして有望そうなだけに惜しまれる。

iPhone 4に輪をかけて電池のもちが悪いが、スリープ状態にすると起動中のAppを自動終了できるAppがあるので、インストールして上手に設定すれば改善が期待できる。この辺、iPhone 4にも欲しい機能だ。

個人的には、カメラが気に入った。950万画素と画素数が多いのも良いし、シーンセレクタやホワイトバランスの調整に加え、本体側面に半押し可能なシャッタキーが用意されているのも、携帯電話と言うよりデジカメのように使えて楽しい。

iPhone 4のカメラは、携帯電話で写真を撮る新たな楽しみを与えてくれるが、真剣に写真を撮るには心もとなくて、別にデジカメを持ち歩きたくなる。IS03のカメラを触っていると、デジカメの代わりに、軽くて薄いIS03を持ち歩くのも良いかも知れないと思ったりする。

まだ、そういう使い方をするか分からないが、デジカメとして以外にiPhone 4とIS03の両方を持ち歩いても良いかなと思う理由に、テザリングがある。IS03をテザリングに使えば、出張中でネットワークがない場所でもパソコンでネットを使えるので、いざと言う時に重宝するかも知れない。最近は、公衆ネットワークも増えているので、どうしてもということは少ないだろうが、あって良かったと言うことはあり得そうだ。

私にとって、お財布ケータイは、猫に小判だが、ワンセグは嬉しい。以前のAUの携帯電話では、電波が届かなかった屋内でも、IS03だと受信できているので、内部的に進化したのか、ケースやアンテナなどの設計が構造的に有利なのだろう。家でワンセグが観られないとお嘆きのAUユーザは、IS03を試す価値がありそうだ。

FMトランスミッタや赤外線通信など、私は使わないだろう機能がてんこもりのIS03だが、Android OSのバージョンが2.1のままなのは、いただけない。日本向けに加えた改良が足を引っ張っているため、2.2へのアップデートが2011年3月になるらしいが、その頃には2.3が標準になっているはずで、そのままずっと周回遅れにならないことを祈るばかりだ。いっそ、この3月のアップデートで2.3にジャンプしてくれないかと淡い期待を持ったりしている。

なお本体のプラスチックは、傷がつき易いようで、擦り傷など気になる向きは、ケースと保護シールが必需品だ。