携帯電話

iPhone XRを15に買い換え

2023年の9月ごろだと思うがiPhone XRが充電できたりできなかったりするようになってしまい、気温がどんどん下がって来たことも関係するのか12月にはほとんど充電できなくなったので、仕方なくiPhone 15に機種変更した。

iPhone XRは2018年9月に発売されてすぐに買ったと思うので、かれこれ5年ほど使ったことになる。特に不具合もなかったし最新iOSも使えていたし、前述の充電の問題がなければ機種変更する特別な理由はなかったのだ。とは言え、2024年に公開になるらしいiOS 18に対応できないとの予想もあり、機種変更するタイミングとしては悪くなかったのだろう。

で、この機種変更で困ったのがキャリアであるソフトバンクの料金体系の変更だ。お得お得とそこら中に書いてあるのだが、複雑で何がお得なのか全く分からない。ソフトバンクのホームページを見ると、現時点でペイトク30とペイトク50があり、メリハリ無制限+があり、ミニフィットプラン+がある(新規やガラケーからの乗り換えを対象にしたスマフォデビュープラン+というものもある)。それぞれに家族3人加入やソフトバンク光・Air加入、PayPayカード支払いなどの条件で値引きもある。

これまでは面倒なので常に一番高いプラン(現在で言えば、月のデータ通信量無制限で税込み7,425円のメリハリ無制限+だろうか)で契約していたが、自分の場合はスマフォで動画を見たりしないし、外出中にLINEだ、SMSだ、メールだ、TikTokだとスマフォの画面を見っぱなしということもないので、出張でもしない限り月のデータ通信量が1GBを超えることがほとんどない。よくよく考えてみれば、毎月のように東京に出張していた5年以上前ならいざ知らず、地元をうろうろしていて稀に出張する現状では、一番高いプランは宝の持ち腐れだったのだ。

この機会にプランを見直そうと考え、月のデータ通信量が1GBまでが税込み3,278円のミニフィットプラン+に変更した。このプランは、最大で3GBを想定しており2GBまでは3,980円、3GBまでが4,980円と1GB毎に1,000円ずつ料金が増えていく。

念のために過去のデータ通信量の履歴を調べたところ、出張した際に3GB以上になることがあるので、ミニフィットプラン+とメリハリ無制限+の間に5GBの利用を想定したプランがあればよかったのだが、統計的にも5GBとか中途半端な使用量のユーザ層はあまりいないみたいだし、ミニフィットプラン+の料金体系から考えると5GBは6,980円になってしまって、だったらメリハリ無制限+の7,425円とほとんど変わらないから需要もないということなのだろう。

とは言え、最大3GBでは心許ないので何か対策はないかなと考えた結果、外出の際には2台目のスマフォとして契約している楽天モバイルの手の平サイズの小型スマフォ、Rakuten MiniをiPhoneと共に持ち歩いて楽天モバイルの回線にテザリングすれば良いと気づいた。

楽天モバイルは、もともと料金プランがデータ通信量無制限で料金が最大税込み3,278円のRakuten UN-LIMIT VIIしかなく、料金体系がシンプルで好感を持っていたが、このプランが2023年6月から最強プランという名称に変更されるとともに楽天の回線が整備されていない場所で他社の回線を使うパートナー回線エリアでの月に5GBまでの制限が撤廃されて無制限になった。最強プランになっていなければRakuten Miniでのテザリングも検討していなかったと思う。

とは言え、自分の場合はRakuten MiniをGoogle Driveに保存しているプレゼンの資料をプロジェクタやHDMI対応のテレビなどに表示して操作するリモコンとして使っており、長時間持ち歩いてデータ通信した経験がない。しかも古い製品な上に本体が小さいためにバッテリ容量を小さく、長時間の使用に耐えるか疑問がある。

そこでiPhoneを買い替えてから一週間ほどの間、近所に買い物に行ったり映画を観に行ったりする数時間の外出にiPhone 15とRakuten Miniを持ってでてRakuten Miniのテザリングが実用になるか試してみた。

結果は、3時間以上は充電がもたず実用にならなかった。仕様から考えればRakuten Miniのバッテリはもっと保つと思うが、Androidスマフォの宿命で常時インターネットに接続してあれやこれや通信してGoogleアカウントが使っているデータをダウンロードしてしまうようなのだ。ちなみにプレゼンにしか使っていない時はデータ通信は切ってしまってWi-FIのみにしているからもっと長時間使えているので、常に電波を探し続ける処理も思ったより電力を使ってしまうのだろう。

実用になれば、楽天モバイルの最強プランが最大で3,278円でミニフィットプラン+が1GBまでなら3,278円だから、合計しても6,556円でメリハリ無制限+の7,425円より安くなるわけで検討に値する。ちなみにデータ通信量が少ない場合の最低の料金は、最強プランが3GBまで1,078円、ミニフィットプラン+が1GBまで2,178円なので3,256円になる(もちろんそれ以外に通話や各種オプションにも料金はかかってくるが)。

Rakuten Miniのバッテリの問題を除けば、楽天モバイル回線のテザリング自体は金額的に魅力的であることは確かなので、Rakuten Miniを後継機と思しきまぁまぁ小さなRakuen Hand 5Gに機種変更する手もあるがスマフォとして使う予定がほぼないわけだし、Androidスマフォが勝手にデータ通信するのも気に入らないしで、さらに検討した結果、楽天モバイルで新たにRakuten WiFi Pocket 2Cを契約すれば良いのではないかと考えた。

Rakuten Miniは基本的にデータ通信には使っていないから毎月の料金は、1,078円でほぼ固定されている。出張時を除けば、普段の外出でデータ通信が1GBを超えることは滅多にないからRakuten WiFi Pocket 2Cの料金も出張時に3GBを超えてデータ通信をしない限りは1,078円だろう。ということは、合計が4,334円ということになる。仮に3GBを超えても、合計は 5,434円だ。

Rakuten WiFi Pocket 2Cは、ここのところずっと回線と同時に契約すると本体が1円だから初期費用が要らない。しかも不要なデータ通信を行わないので電力消費も少ないだろうし、それ自体がGoogleアカウント関連のデータをダウンロードすることもないからデータ通信量にも無駄がない。

すでに一ヶ月以上に渡りRakuten WiFi Pocket 2CとiPhone 15を持ち歩いて使っているが、後述する問題を除けば十分に満足している。Rakuten WiFi Pocket 2Cについてさらに言えば、ズボンのポケットにiPhone 15と一緒に入れても気にならないほど本体が小さく、本体の液晶に表示されるQRコードをスキャンするだけで最大16台までの端末が接続できるのも説明会や講習会を開催することがある自分には魅力的だ。

金額的なことだけを言えば、このようないわゆるポケットWi-Fi端末を格安で利用する手段は他にもあるが、個人的には楽天モバイルの最強プランを応援しているのでこの解決策が最善だと考えている。

で、実際に使ってみてわかったのがネット上でもよく見かける「楽天モバイルは建物内に弱い」という問題だ。自分は田舎に住んでいるのだが、スーパーやホームセンターのような鉄筋の建物に入ると的面に繋がらなくなる。特にレジ付近で繋がらないとキャッシュレス決済ができないので、一時的にiPhone 15のWi-Fiをオフにして使うしかない。

楽天モバイルはプラチナバンドを持たないためビル内が接続できないわけだが、2023年に取得が決まった700MHzの提供が2024年内に一部地域から提供開始されるそうだ。全国を網羅するまで数年かかると思うので、それまでは我慢するしかないだろうなぁ。

余談だが、以前はソフトウェアの開発のために契約していたDocomoの回線はすでに契約解消しており、AUの方はPovo2.0に変更してある。

Galaxy S II

AUのIS-03がAndoroid 2.1の試験以外で使い道もないので、SamsungのGalaxy S IIなるスマートフォンに機種変更してみた。

なぜ、一年も前の機種にしたかと言うと、まずAndroid 2.3の試験用機が必要だったのと(Android 2.3のスマートフォンは、Docomoのを持っているんだけど、車に積みっぱなしなので)、すこし画面が大きい機種が欲しかったということがある。

Android 2.3で画面が4.7インチ以上というと、多分、他にも選択肢はあるんだろうけど、Galaxy S IIには、ワンセグとかオサイフとかの、私が使わない機能が搭載されていないのが気に入った。

あと、処理能力が案外高くて、動作はきびきびしている(一部タッチの反応が遅いが、誤操作を避けるためだろうから仕方ない)。インタフェース設計は、今ひとつだが、どうせなれるから、気にしないことにしている。

で、Androidの試験機だから、本当は画面サイズも小さい方が試験には有利なんだけど、なぜに大きめの画面にしたかと言うと、AUがこの春から始めるブックパスというサービスを使ってみたかったからだ。

ブックパスというのは、月額590円で電子書籍が読み放題というサービスだ(スマートパスに入っていないと利用できないので、合計では月額980円になる)。

ブックパスのカタログを見ると、まだまだ全然充実していないんだけど、漫画の中にずっと読みたくて探していた「鉄腕アトム別巻」があるのだ(余談だが、この作品は、iOSでも電子書籍として読むことができるが、読み放題ではない。しかし、私は、性格的にシリーズ物の1部だけ買うのを好まないので、買うとなるとアトム全巻を揃えることになり、それは、それでまた結構な出費になるので躊躇していたものだ)。

それ以外にも、手塚治虫の漫画がかなりあるので、これを順番に呼んでいくだけでも、数ヶ月は楽しめそうだ。で、漫画を読むなら少しでも大きな画面のが良いな、という判断である。

漫画について言えば、単行本が常時書店においてあるような新作はともかく、事実上、絶版に近い旧作は、電子書籍にするのが最も合理的なはずだ。

まだ正式にサービスインしていなくて、現時点では、スマートパス利用者向けの無料サービスとなっている。春になって、正式に始まってからの、カタログも充実に期待しておこう。現状のブックパスアプリのインタフェースも、何かへなちょこな感じなので、カタログの充実と共に春までに改良されるとよいな。

Androidとワンセグ

ここでは、何度か、iPhone 4があるから手元のAndroidの使い道がないということを書いたが、昨日、今後のAndroid携帯の使い方に一つの方向性が見いだせた(というほど、すごい話ではないが)。

ワンセグである。私の車には、カーナビが付いているが、テレビがアナログだ。2001年の製品だと思うのでナビの内容も古いが、普段からナビは大体の方向が分かれば良いと思っているので、そんなに困らない。しかし、テレビは、この7月24日から観られなくなる。

新しいナビを買うつもりだったが、ふと気付くと、Android携帯が2台もあるじゃないか。少なくともテレビに関しては、運転しながら画面を見ているわけではないので、音さえ聴ければいいわけで、ワンセグで十分だろう。

これで、AUかDocomoのAndroidのいずれかは、車内に常備することになりそうだ。使い道が見つかってよかった。

アナログナビの代わりに携帯電話のワンセグを使うってのは、思いついてみると、合理的で、ひどく当たり前の解決策だから、多分、みんな考えていることなんだと思うが、個人的には、何か、凄いことを発見したような気分になったので、ここに書いておくことにした。

まぁ、iPhoneにワンセグが搭載されていたら、悩みもしなかったんだろうけど。

Aquos Phone SH-12c

試験用のAndroid携帯電話として、DocomoのAquos Phone SH-12cを入手した。

SH-12cは、持った感じも悪くないし、本体の質感も、そこそこ高級感がある。

あくまで試験用なので、せっせと使う予定はないのだが、とりあえず、3Dカメラとして持ち歩いて見ようかな、とは思っている。

カメラについては、まだそんなに試験していないのだが、かなりよいように思われる。少なくとも、接写しても、IS-03のような完全にフォーカスしない写真にはならない。IS-03では、名刺を撮影してもぼけてしまうから、ビジネス用途で使い物にならないが、SH-12cでは、名刺も鮮明に撮れる位の接写能力がある。

私は、そこら辺で見かけた花とか虫とかを、メモのように撮影することが多いので、接写が大事なのだ。

また、ここで、何度か書いたが、私のiPhone 4には、空き容量が少ないので、ミュージックが保存できない状態だ。そこで、AUのIS-03をiPodのように使っているのだが、SH-12cにもEltima SyncMateiconを使って、iTunesライブラリが同期できたので、今後は、SH-12cをミュージックプレイヤ兼3Dカメラとして持ち歩いても良い。

音の方は、非常に地味な感じで、FMラジオみたいな音がする。良くもないが、悪くもないと言う感じだろうか。こう書くと、今ひとつのように思われるかもしれないが、この地味な音作りと言うのは、案外と長時間の利用で耳が疲れなくて、よい面もある。

なお、SH-12cでは、Eltme SyncMateで、問題なく住所録などが同期できた。IS-03では、これがうまくいかなかったので、結構うれしい。

あと、SH-12cにインストールされているEvernoteを起動したら、無料で1年間プレミアムアカウントを利用できるとの通知があった。

特に、SH-12cに限らず、携帯電話をデジカメの代わりに使うとなると、撮影した写真をどうやってパソコンに移動させるか、というのが問題になるが、Evernoteに貼付けておくだけで、パソコン側からも利用できるようになるので便利この上ない。プレミアムアカウントなら、月に1GBまでアップロードできるので(無料アカウントでは60MBまで)、写真もどんどんノートに貼付けて同期できる。

実は、iPhone 4の写真をパソコン側に簡単に移す方法としてEvernoteを使うために、プレミアムアカウントを購入しようと思っていたので、これはラッキーだった。

不満が全くないわけではなくて、やはりAndroidの常として、バッテリの減りは異常に早い。そして、一度バッテリが切れてしまうと、付属のUSBケーブルでパソコンにつないでも充電されないようだ(取扱説明書には、パソコン側にUSBドライバがインストールしてあると充電できるみたいに書いてあるけど、それってWindowsのことで、Macは対象外でしょ)。以前のFOMA用AC電源を探し出さないといけないのかな?面倒だなぁ。100円ショップで売っている、FOMA充電できるUSBケーブルを試してみようかな。

IS-03対iPhone 4

さて、IS-03のが、ミュージック再生時の音がiPhone 4より聴きやすい、といったことを書いたら、本当にそんなに違いがあるのか、と何人かの方から訊かれたので、とりあえず、再度確認してみた。

本来なら、それぞれを直結させたパソコンで録音し、波形を調べて、周波数成分の分布とか見れば、どんな特性の違いがあるのかはっきりするのだろうが、今、そこまでやる時間がないので、耳で聴いて判断した。当然、主観に基づくもので、科学的な根拠はない。

で、聴き比べてみると、iPhoneの方が各楽器の音やボーカルははっきりしているようだ。しかし、それが何となく角が立ちすぎた状態、機械的と言うか人工的な感じにつながっている。

一方、IS-03は、もう少し柔らかい音で、倍音もiPhone 4より多いように思う。ただし、同時にホワイトノイズっぽい音もIS-03のが多い。iPhone 4に比べて、よりナチュラルと言えば、良いだろうか。

と言うわけで、違いはある。個人的には、IS-03の方が好みだが、音が柔らかい反面、詳細が曖昧な点もあって、すかっとした曲では物足りない気もする。

ちなみに、以前も書いたが、私は、Eltima SyncMateiconというソフトのExpert版(有料)を使ってiTunesからライブラリをIS-03に自動コピーしている。これにより、携帯ミュージックプレイヤとしてのIS-03は、iPhone 4に遜色ない使い心地を実現している。ただしデフォルトのコンテンツプレイヤは、機能が貧弱なので、Android Marketで多機能ミュージックプレイヤを探した方が良いかも知れない。

AndroidでiTunesライブラリを聴く

私の携帯電話は、iPhone 4だが、以前もここに書いた通り、Android(IS-03)も持っている(フィーチャフォンも使っている)。

しかし、このAndroidは、試験用で、ほとんど使っていない。

でも、もったいないので、何かに使えないかなぁ、と普段から思っていた。

最初に思いついたのが、iTunesライブラリをコピーして、iPhone 4を使っている時でも、音楽やPodcastが聴けたら、まぁ、iPod的に使えて便利かな、ということだった。iPhone 4があるんだから、iPod Appで聴けばいいじゃん、と思うだろうが、実は、ダウンロードしているAppが多すぎて、空き容量が不足気味で、音楽やPodcastのほとんどをiPhone 4にコピーできないという事情があるのだ。

Androidは、microSDカードにコピーされたほとんどのオーディオファイルを再生できるので、技術的に問題はないが、いちいちiTunesライブラリ内のファイルをMac側でコピーするのも面倒くさい。何か自動でできる方法はないかな、と思っていたら、そんなソフトがありました。

Eltima SyncMateiconというソフトで、有料のExpert版であれば、iTunesからライブラリをAndroidに自動コピーできるのだ。

キモは、WiFiネットワークに接続しているAndroidを登録できることで、登録したAndroidがネットワークに接続していれば、あらかじめ指定しておいたプレイリストを自動でコピーしてくれるので、最初の設定以外に手間がいっさいない。

スマートプレイリストを作っておいて指定すれば、新しいPodcastを毎日コピーするということも可能になる。

Androidを登録するために、Android端末のIPアドレスを調べなくちゃいけないとか、ちょっと戸惑うが、Androidには、自身のIPアドレスを表示するAppもいっぱいあるので、そんなAppを1つダウンロードしておけば問題ない。

AndroidをiPod的に使いたい、という向きには、ぜひお勧めしたい。なお、残念ながら、SyncMateにWindows版はないようだ。

IS03補足の補足

前回、IS03をデジカメの代わりに使うのを諦めた理由の一つに「マクロがないこと」と書いたのですが、ちょっと正確ではありませんでした。接写モードはあるんです。

しかし、画質的に使い物にならない、というか、やはり携帯電話のカメラだな、というレベルで、胸を張って「マクロ機能があります」とは言えないレベルです。花とか虫とかの撮影に使いたいと思ったら、ガッカリするでしょう。

画質が悪いと言っても、ぼけぼけになったりするわけではなく、一応被写体はちゃんと写るので、IS03しか持っていなかったら、名刺やカードのような小さな文字とか、接写ができて重宝する場面はあると思います。

つまり「デジカメの代わりに使えるほどのマクロではない」ということですね。

IS03補足

前回、IS03をデジカメの代わりに使えるかも、と書いたが、私の用途では、やはり駄目そうだ。

理由は、光学ズームがないのとマクロがないことだ。光学ズームについては、デジタルズームでも我慢できないことはないが、接写を多用する身としてはマクロがないのが痛い。特に、接写では、ズームしつつ近接で焦点を合わせるという技があるが、これが使えないのでは、デジカメとして持ち歩くことは断念せざるを得ない。

ブログ用とか、メールで家族や友達に送るような記念写真、あるいは記録写真的な使い方をするなら、IS03をデジカメとして使うのは、多いにあり得ると思うので、念のため。

AU Sharp IS03(とiPhone 4)

開発中のソフトウェアのためにAUのIS03を入手した。

ここで何度も書いているように、私は、iPhone 4を使っているので、このIS03を常用する予定はないのだが、仕事なので仕方ない。

で、IS03をしばらく使ってみて、Androidというのも、案外と楽しいものだ、という気がして来た。

IS03の本体パッケージングを見ると、iPhone 4ほどの完成度はない。確認したわけではないが、中国の携帯電話ケースのメーカの資料を調べると、そっくりな汎用ケースが出ているので、一から設計したものだとしても、凡庸なデザインと言わざるを得ないだろう(中国のことだから、Sharpのデザインを真似て、そっくりな汎用ケースが製造販売されている可能性もあるので、念のため)。

いずれにしろ、高級感と言う点では、ピカピカの金属とピアノブラックを合わせた秀逸なデザインのiPhone 4に見劣りすることは確実だ。

ただしIS03は、他の標準的なAndroid携帯より薄いし、背面が少し丸みを帯びた形状は、非常に持ち易い。その軽さと相まって、女性には喜ばれそうだ。

OSとしてのAndroidについては、AppleのiOSに一歩も二歩も及ばない点があるが、これまでの標準的な携帯電話から乗り換えた場合、十分に先進性を味わえる出来と言える。むしろ、iOSほどの未来感がなく、どちらかというとWindowsやUNIXの延長上のような動作と操作感のため、標準的な携帯電話ユーザに取って、iPhoneよりとっつき易いかもしれない。

日本におけるAndroidの弱点である、ゴチャゴチャして使いにくい上に、日本のAppが少ない、GoogleのAndroidマーケットのことを考えると、まだ内容的に充実していないがAU独自のAppマーケットが用意されているのは嬉しい。

電子書籍、音楽、動画などのコンテンツを楽しめるSharpのGalapagos Squareについては、自前なのか第三者製なのか、素性がよく分からないプレイヤのインストールを強要されるなど、使い勝手は良くない(開発元のホームページを開くオプションがあるようだが、わざわざ見に行く人などいるのだろうか。私も即刻インストールをキャンセルし、Galapagosの機能もコンテンツも未だ使っていない)。

業界のGalapagosに寄せる期待は高いようだが、このままでは、マイナーな存在に甘んじそうな気がする。コンテンツの閲覧や再生が、Androidと有機的に連動するようになれば、電子書籍のオンラインストアとして有望そうなだけに惜しまれる。

iPhone 4に輪をかけて電池のもちが悪いが、スリープ状態にすると起動中のAppを自動終了できるAppがあるので、インストールして上手に設定すれば改善が期待できる。この辺、iPhone 4にも欲しい機能だ。

個人的には、カメラが気に入った。950万画素と画素数が多いのも良いし、シーンセレクタやホワイトバランスの調整に加え、本体側面に半押し可能なシャッタキーが用意されているのも、携帯電話と言うよりデジカメのように使えて楽しい。

iPhone 4のカメラは、携帯電話で写真を撮る新たな楽しみを与えてくれるが、真剣に写真を撮るには心もとなくて、別にデジカメを持ち歩きたくなる。IS03のカメラを触っていると、デジカメの代わりに、軽くて薄いIS03を持ち歩くのも良いかも知れないと思ったりする。

まだ、そういう使い方をするか分からないが、デジカメとして以外にiPhone 4とIS03の両方を持ち歩いても良いかなと思う理由に、テザリングがある。IS03をテザリングに使えば、出張中でネットワークがない場所でもパソコンでネットを使えるので、いざと言う時に重宝するかも知れない。最近は、公衆ネットワークも増えているので、どうしてもということは少ないだろうが、あって良かったと言うことはあり得そうだ。

私にとって、お財布ケータイは、猫に小判だが、ワンセグは嬉しい。以前のAUの携帯電話では、電波が届かなかった屋内でも、IS03だと受信できているので、内部的に進化したのか、ケースやアンテナなどの設計が構造的に有利なのだろう。家でワンセグが観られないとお嘆きのAUユーザは、IS03を試す価値がありそうだ。

FMトランスミッタや赤外線通信など、私は使わないだろう機能がてんこもりのIS03だが、Android OSのバージョンが2.1のままなのは、いただけない。日本向けに加えた改良が足を引っ張っているため、2.2へのアップデートが2011年3月になるらしいが、その頃には2.3が標準になっているはずで、そのままずっと周回遅れにならないことを祈るばかりだ。いっそ、この3月のアップデートで2.3にジャンプしてくれないかと淡い期待を持ったりしている。

なお本体のプラスチックは、傷がつき易いようで、擦り傷など気になる向きは、ケースと保護シールが必需品だ。