USBファンの話

毎年のことではあるが、あちこちでUSBファンの話を聞く季節になった。

特に夏の電力不足の問題もあり、今まで使ってなかったが、今年は、真剣にUSBファンを購入してみよう、という人も多いようだ。

私も、過去には、いくつもUSBファンを買っているが、ほとんどのUSBファンは、小さな羽の回転を上げて風力を出そうとするため、その音が仕事に集中できないくらいにでかくて使えなかった。

で、実際に使い続けているのは、大昔に買った1製品だけだ。

この製品は、首がフレキシブルで長く、ON/OFFスイッチがあることに加え、強弱が切り替えられる。弱だと非常に優しい風が出て、音も静かなのだ。この弱の設定があるというのが、私には非常に重要だ。

というのも、私は、USBファンを自分に向けて使うことはなく、MacBookを冷却するために使っている。

MacBookのシリーズは、以前から、パームレスト付近が非常な高温になることが知られており、夏場、手を置いたまま仕事をしていると、やけどするのではないかと思うほど暑くなる。もちろんMacBookが熱暴走する確率も高まるので、とにかく本体が異常に暑くなる状況は好ましくない。

そこで、台を使って少し浮かせた本体の下に、USBファンで風を送り込んで、温度の上昇を押さえているのだ。これは、非常に効果的で、MacBookを快適に使えるようになる。

涼を得る目的ではないので、強力な風は必要ない。弱い風をMacBook本体の下に送り込めるフレキシブルな構造こそが重要なのだ。

さらに言えば、強力な風をMacBook本体に当てると、どのように方向を調節しても若干は風が手に当たる。すると、手が冷えてしまって、関節痛の原因になったりするのだ。急性リュウマチの可能性だって否定できない。

この製品、もう店頭で見かけないし、製品本体にも何も書かれていないので、どこのなんという製品か分からないのだが、写真を見た感じでは、ELECOM USB扇風機 ハイパワー&静音設計 ON/OFFスイッチ付 FAN-U15SVと同じタイプの製品ではないか、と思われる。首がフレキシブルで長め、羽が柔軟なビニール様の素材である点も、私が使っている製品と同じだ。

強弱切り替えができないので、まったく同じ製品ではないと思うが、メーカの説明では静音設計ということだから、私が使っている製品の強がなくなったものではないかと想像している。

使っているものと同じ製品かシリーズ製品であることを確認していないので、この製品を勧めることもできないのだが、できるだけ優しく静かな風が欲しいという向きは、トライしてみても良いかも知れない。

なお、探せば、似たような製品はいくつか見つかるが、首が短くて自由度が足りず、本体下部に向けられないとか、羽が固いプラスチックで破損しそうとか、帯に短したすきに長しで、USBファンの世界は奥が深いとも言える。

Logic Express 9が届く

今日、LOGIC EXPRESS 9が届いた。

最近、Apple Garagebandの調子が悪いので、乗り換えるべく注文した、と書くと、Garagebandを卒業して上級DAWユーザの仲間入り、と思う向きもあるだろうが、私のDAWの使用歴から言うと、むしろ上級を卒業して、Garagebandを使っていた、と言った方が正確かも知れない。

元々、私は、20年以上前からのMOTU Performerユーザで、Digital Performerへアップグレードし、その後も着々とバージョンアップを重ねていたのだ。

しかし、MOTUとの間に日本代理店が入った頃から、連絡が面倒になったり、ドングルを使ったプロテクトに違和感を覚え、徐々に心は離れていった。同時に、Digital Performerがオーバースペックと感じ始め、数年前に他のDAWへの移行を決心した。

普通なら、Pro Toolsへ移行するべきなのだろうが、Digital Performerで疲れていたのか、とにかく簡単なDAWを使いたくて、Garagebandにしたのだ。Garagebandが、10代の頃に使っていたTASCAMの4トラックレコーダに使い勝手が似ていたというノスタルジーのようなものもあったと思う。

その後、Garagebandの機能に満足していたわけでもないが、特に上級DAWが必須とも感じなかったため、ずっとGaragebandを使っていた。ところが、時々、プロジェクトのトラックが消失したりして不安定な点も気になっていた。

最終的には、ちょっと前の最新バージョンアップで古いGaragebandで作ったプロジェクトが開けない事態となり、上級DAWへの乗り換えを決心した次第だ。

ここでDigital Performerへ回帰したり、Pro Toolsを採用することもできたのだろうが、Garagebandで製作中のタイトルがあり、その中のいくつかのプロジェクトがGaragebandで開けないという事情から、Garagebandで作成したプロジェクトを開いて保存し直せるLogic以外に、最初から選択肢はなかったとも言える。

とりあえず、Garagebandで開けなくなっていたファイルをLogicで開いた所、問題なく読み込んで、再生も保存もできることは確認した。ちょっといじった感じでは、Digital PerformerやPro Toolsほどには高機能と思えないが、逆に画面もインタフェースも煩雑さがなく、機能とのバランスがちょうどいいという印象を得た。

これで製作中のタイトルも完成させられそうで、一安心だ。私の他にも、Garagebandでプロジェクトが開けないという問題を抱えている方がいるようなら、Logic Expressをお勧めしておこう。