Snow Leopardの起動ディスクを320GBに

ここ10年以上、私のメインマシンは、常にiBook、MacBookあるいはMacBook Proなどのノートブックだった。そして、その起動ディスクは常に外付けHDDだった。

外付けHDDから起動させているのは、ハードウェアに何か問題が起きてマシンが使えなくなった場合も、同じ起動ディスクを別のマシンに接続して起動するだけで、システムの移行やらデータのコピーやら、HDDの換装やら、面倒な作業なしに、仕事が続けられるからだ。

私は、常にメインマシンを持ち歩いているため、この外付け起動ディスクが邪魔にならないように、マシンのスクリーンの裏(つまりマシンの蓋の上)にマジックテープで貼付けている。

さらに、起動ディスクに問題が起きても、作業が中断しなくていいように、もう1台の外付けHDDに、毎朝自動で起動ディスクのクローンを作成/更新している。このクローンも起動ディスクの隣に貼付けている。

この起動ディスクとして使う外付けHDDは、何でもいいと言うわけではない。

小さなマシンの「蓋」に2台を貼付けるので、まず寸法が最小でなければならない。USBからの起動に対応しない比較的古いマシンに接続する可能性もあるため、確実なFirewire方式に対応していなければならない。

HDD本体が寸法の小さな2.5インチで、Firewire接続の製品は、店頭ではもうほとんど見かけない。そこで、私は、バルクの2.5インチHDDを買って、Firewireポートを持つケースに入れるようにしている。

ただし最近はUSB2.0が主流のため、Firewireポートを持つ小さなHDDケースの種類が少なく、HDDがIDEに限定されてしまうようなので、選択肢はIDEしかない。FirewireでIDE、これが私の起動ディスクの必須条件なのだ。

で、話が長くなったが、これまで使っていた140GBの起動ディスクの空き容量が日増しに減って来たので、IDEで320GBのバルクHDDを2台買って、起動ディスクとそのクローンを置き換えることにした。

まず140GBのクローンHDDをケースから外し、新しい320GBのディスクを入れて、Mac OS Xで1パーティションのGUID形式でフォーマットする。その後、普段からクローンを毎朝自動更新するために使っているPersonal Backup 10.6を使って、320GBのディスクにクローンを作成する。

クローンが完了したら、このクローンでMacが正常に起動して使えるか試す。この作業は非常に大事だ。クローンが正常に完了したように見えても、起動しなかったり、一部の機能が異常だったり、動作が著しく遅かったりすることがあるからだ。

実際、今回も、起動はするが、妙に反応が遅く、一部のアプリケーションは、起動しない現象が続いた。そこでPersonal Backup 10.6にあるクローンの「アクセス権の修復」と「ディスクの修復」をオンにして、再度クローンを実行したところ、正常に動作するようになった。

ちなみに、クローンを使ってはじめて起動すると、システムの立ち上がりやアプリケーションの動作が、以前より遅くなるのが普通だ。これは、システムがキャッシュを作り直したり、Spotlightが索引を作成したりするからで仕方がない。この現象が解消するまで、二三日かかる。

こうして、現在、私のメインマシンであるMacBook Proは、蓋に貼付けられた外付けのIDEで2.5インチ、320GBのバルクHDDから起動しており、毎朝その隣に貼付けられた同じ仕様のHDDにクローンが自動作成される状態となった。

起動ディスクの空き容量が10GBを切った状態から、空き容量が160GB以上ある状態になっただけだが、何か清々しいというか、清新な気分が味わえているから不思議なものだ。