カスタムユニフォームのページ

 世の中には12" アクションフィギュア用のカスタムユニフォームもあふれています。ですので、ここでは特に日本ではお目にかかりにくい製品に対象を絞りたいと思います。


■Cotswold:Cotswoldは国内に代理店もあるので、既にメジャーなカスタムメーカーと言って良いと思います。そこで、ここではCotswoldが日本でメジャーになるちょっと前に扱っていたカスタムユニフォームを紹介しましょう。

 まずThe Prince of Wales's 9th/12th Lancerです。

 このフィギュアはCotswoldのオリジナルなのかどうか今ひとつ分からないのですが、Action Masksというシリーズで、オリジナルのパッケージに入って、Elite Brigadeボディ付で販売されていました。一応、100ヶ限定で、この写真のは21/100と(手書きで)ナンバリングされていました。ちなみにヘッドは自由に指定が可能でしたので、金髪のVinceを頼みました。この顔のアップが下です。

 次が、同じAction MasksシリーズのWaterloo 18th June 1815, The Life Guardsです。余談ですが、当時、Cotswoldでは、こうしたセットを色々と販売していて、今思うとHighlanderの戦闘服とか買っておけば良かったと悔やまれます。なおヘッドは金髪のShamusです。

 このアップが下です。

■Tripwire:Cotswoldの次に日本でメジャーなのがTripwireではないでしょうか? Tripwireはアクセサリ類の出来が今ひとつなので、評価は分かれるところなのですが、円安の今となっては、値段が品質に見合わないくらい高いと言ってしまって良いでしょう。$1/100円の頃は、そんなに気にならない値段でした。

 下はTripwireのPeruvian Naval Commandoですが、既に販売は終了しているようです。

 ちなみに、この写真のフィギュアは米Mattel社のRocker Kenで、現在のKenよりも精悍で、なおかつ植毛という素晴らしい製品です。顔のアップが下です。

 この写真を見ると、Tripwireがアクセサリ類で不評と言うことがよく分かります。帽子のインシグニアを見てください。紙に印刷されています。Tripwireの社長Paul Ivy氏によれば「紙に印刷するのが一番綺麗に模様が出る」とのことですが、やはり最低でも布に印刷して欲しいですね。ちなみに「洗濯できないじゃないか」という私の文句には、「嫌なら返品しろ」という回答でした。

 Tripwireは、民間組織も含めて、その独自路線の品揃えなど、色々な意味で興味深いメーカーですが、女性用のユニフォームを揃えている点でも貴重な存在です。下はCommandoです。

 着ているのはタカラのスパーアクションジェニーです。女性の12"アクションフィギュアというと、やはりGI Janeが思い浮かびますが、女性フィギュアは植毛のが絵になるので、ジェニーに着せてます。顔のアップが下です。

■Circle Home Studio:次に私が一番好きなカスタムユニフォームメーカーを紹介します。カナダのCircle Home Studioです。まずは市販されているカスタムユニフォームとしては、非常に珍しいコンセプトのGreat Detectiveをご覧ください。

 まぁ、お分かりの通り、シャーロック・ホームズがモチーフの衣装ですね。パイプとディアストーカー(帽子)が最高です。なお着ているのはHasbroのForeign Joeです。またCircle Homeは、靴は売らないので、Cotswoldのを履かせています。顔のアップは下です。

 このアップで、Circle Homeの製品が高品質であることが分かるでしょう。

 次は、私がCircle Homeで一番好きなコザックの衣装です。

 着ているのはタカラのCombat Joeの米国の若者です。なお前述の通り、靴はCotswoldです。顔のアップは下です。

 このアップでも分かると思いますが、Circle Homeは小物の出来も素晴らしいです。記章類がシールなどはなく、刺繍されているか、プラか金属でできています。下の写真を見てください。

 これで一目瞭然ですね。Tripwireに比べると、この辺りに割安感があります。ただし、シルエットがシャープに出るようにできているので、軍服のファッションショーみたいになります。一部には前合わせがホックでなく、マジックテープなのも不評です(ホックの製品もたくさんあります)。また袖が細いので、手がでかいクラシックコレクションやHall of Fameに着せると、袖口が痛みます。

■Formative International Soldiers of the World (SOTW):SOTWは、厳密にはカスタムユニフォームとは呼べないでしょう。何しろ、SOTW自体、GI Joe互換のれっきとした12"アクションフィギュアのシリーズとして米国では広く流通し、認知されているのですから。しかし、SOTWのほとんどの製品にはユニフォームセットも発売されており、比較的評価の低いフィギュア本体に比べ、GI Joeに流用する目的としては汎用性も高いし、バリエーションも非常に豊富です。また日本では入手しづらいという特徴もあります。

 なおSOTWについてさらなる情報が欲しいという方は、私が主催している12" アクションフィギュアのためのメーリングリスト、Smokey Joe's Cafeへの参加をお勧めします。SOTWは長らく日本での正規取扱いがありませんでしたが、現在ではタカラが国内代理店として、限られた種類と数量ですが、流通させています。ちなみにタカラ版は、なぜかUnicorn International製となっていて、Formative Internationalとどのような関係があるのかは不明です。

 さて下の写真は、SOTWのWORLD WAR II 1941-1945, SERGEANT INFANTRYをクラシックコレクションのリクルートに着せたところです。

 SOTWはユニフォームとアクセサリの考証の確かさでは定評がありますが、品質的には高くないので、一部に毛嫌いされています。しかし常時改良が加えられていますし、こうして写真で見てもそんなに悪くはないでしょう? 米国の場合、ユニフォームセットは$10以上することはあり得ないので、割高感もありません(だいたい$5くらいで買えます)。このセットの場合、ライフルとピストル、ショルダーバッグだけでも、買う価値はありと思います。なおSOTWの靴は結構良いデザインで、できもよいですが、クラコレには小さすぎて履けません。ですから写真で履いている靴は、SOTWのものではありません。SOTWの靴は、Cotswold Elite Brigadeなら、きつめですが、装着は可能です。

 次にKOREAN WAR 1950-1953, MAJOR-U.S.Aをやはりクラシックコレクションのリクルートに着せてみました。

 このユニフォームセット、個人的にかなり気にいってます。ピストル、ナイフ、布のショルダーバッグが、いい線行ってます。なお写真で履いている靴は、やはりSOTWのものではありません。

 SOTWには、ボマージャケットとかコート、水兵服、アノラックとか、なかなか見かけないし、カスタムでは高価な衣類も多く存在します。最新のシリーズでは、スコットランドの戦闘服とかドイツ兵とかも充実してきました。また火炎放射機やバズーカ砲、マシンガンなどのアクセサリ類も充実しています。特にクラシックコレクションに付いていいるアクセサリの多くがオーバースケールで、詳細も今一つなことを思うと、SOTWのピストルや各種マシンガン類はよくできています。

以上(この項、まだまだ続きます)

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